- 介護の仕事もう辞めたい
- 仕事に行きたくないときの対処がわからない
- 辞めたいけど他にやりたいことがない
- 辞めたら自分には何も残らない
こんな悩みに答える記事になってます。
こんにちは、カピバラ小僧です。
元介護士で、一般病院で看護助手の経験もあります。
介護職のみなさん、
“仕事に行きたくない・・・”
そう思うときありますよね。
もちろん私も何回も思いました。行きたくなくて夜中に何度も目が覚めたこともありました。
でもだいじょうぶです。
介護の仕事がイヤになったときの対処法はちゃんとあります。
この記事では、「介護の仕事に行きたくない原因と対処法」を詳しく解説します。
私もこの方法で介護の仕事がツラい時期を乗り切りました。
この記事を読むことで、イヤな思いをせず楽しく介護の仕事ができます。
また、どうしても乗り越えられないときの対処法まで解説していますのでぜひ最後まで読んでいってください。
この記事でわかること
それでは見ていきましょう。
介護の仕事に行きたくない原因7つ【対処法も伝授!】
原因①【人間関係に問題がある】は考え方にコツがある
人間関係の悩みは、介護がイヤになる原因の第1位じゃないでしょうか。
人間は感情の生き物なので仕方がないのかもしれません。
例えば、
- 圧が強い古参の職員
- ろくに指導もせずに陰口ばかり言ってる職員
- 頼りにならない上司
こういう人たちは仕事を押しつけ、失敗すれば鬼のような叱責を浴びせてきます。
イライラしますが、問題を克服してみましょう。
そもそも、上記のような人と同じ土俵に乗ってはいけません。余計に負のスパイラルに入っていきます。
自分がしっかり仕事に向き合っているのに、攻撃される筋合いはないからです。
こころの中まで負の感情に支配されないことです。
自分の意志や考えだけは自由でいなければなりません。
精神論かよ・・・
たしかに精神論です。ですがこれこそ最大の鋼鉄の鎧になります。
うつのような精神的不調をきたしてからでは手遅れです。そうなる前にガチガチに鎧で武装しましょう。できれば対立より共存をめざしたいものです。
原因②【苦手な業務がある】は得意なひとに頼る
介護の仕事は多岐にわたるので、苦手な業務の1つや2つはあるでしょう。
例えば、潔癖症の人にとって排泄介助は抵抗があるはずです。
もちろん、苦手なりにがんばる姿勢を見せることは必要です。
しかし、中には排泄ケアが好きな人得意な人(なんとも思ってない人)がいます。
そういう人に頼ることも1つの対処法です。
あなたはあなたで、得意な業務で払拭すればいいだけです。
私はレクリエーションがすごく苦手でした。
でも、苦手なりに大きな声を張り上げてやってると、いつの間にか慣れてました。
人間には適応能力があります。何回もやってれば慣れてしまうという不思議な現象です。
心理療法の分野では、暴露療法といいます。
不安かもしれませんが、苦手なりに頑張っていると、次第に周りからの視線も変わってきて助けてくれるようになります。
そうなれば克服したも同然です。
原因③【収入に不満がある】は今後は改善の余地あり
介護職の給料が少ないというのは一般的に知られている通りだと思います。
その理由は、介護士の給料が介護報酬から出ている以上は上限が決まっているようなものだからです。
事業収入を介護報酬だけに頼っている法人では、職員への給料を上げることは難しいでしょう。
しかし、介護職の給料は自分の努力や、政府の支援策で上乗せすることは可能です。
個人の努力としては、
国の支援策というのは、処遇改善です。
処遇改善とは、介護職の賃金や労働環境の改善を目的としています。今では多くの介護事業所が加算を受けています。
しかし、加算を受けるためには
- キャリアパス要件
- 職場環境等要件
を満たす必要があるため、まだ取り入れていない事業所も存在します。
介護職の待遇改善や、サービスの質の向上のために期待される制度ですが、加算を取得してる事業所に就職しなければ意味がないのが現状です。
手っ取り早く収入を増やすなら夜勤を増やすことになるでしょう。
あわせて上位資格を取得するための勉強もコツコツすることをおすすめします。
原因④【やりがいが見つからない】は見ようとすれば見える?
他にやりたいことがなく、なんとなく介護を選んだ。
そういう人もいることでしょう。というか私の肌感ではこの理由がいちばん多いです。
- 仕事だからやってる
- 生活があるからやってる
- 他にやりたいこともない
どれもよく聞くものです。
経験者の私が思う介護職のやりがいとは、
とくに3つ目の“人とのつながりを感じる”というのがなかなか心地よいものです。
しばらく用事でお休みしたあと、久しぶりに出勤すると・・・
あら~、あんたぜんぜん見なかったわね~、元気なの?
こんなやりとりがあったりします。
利用者さんとの関係は、友人や同僚といった付き合いとはまた違った種類のつながりだと感じます。
生活空間で暮らしをお手伝いするという仕事の奥深さを感じる瞬間です。
いざ退職するときに、もう会えないと思うとなんとなく後ろ髪を引かれる思いになるくらいです。
対して、他者との関係性に関心がない、という人もいるでしょう。
そのときは、自分のなかにやりがいを見出すことをおすすめします。
つまり、自分の成長を楽しむ。これが理にかなった対処法です。
原因⑤【労働環境に問題がある】は転職がいちばんスマート
もしブラックの介護事業所に入ってしまっているなら、転職がベスト。
介護の現場にブラックが多いのは想像がつくと思います。
具体的には、
これには、慢性的な人手不足のような社会的な背景もありますが、だからといって容認しなくていいです。
対処法としては、労働組合や労働局に相談する、のが効果は高いです。
そこまでやるのはハードルが高いよ・・・
たしかにそうです。これができる人ならたぶん悩んでいません。
だからといって上司や管理者に相談しても期待はできなでしょう。
残念ですが、この労働環境の問題に関しては、転職がもっとも自分にとってダメージが少ない対処法となります。
※退職の仕方については後ほど書きますので、そこだけ知りたい方は読み飛ばして確認してください。
原因⑥【他にやりたい仕事が見つかった】は転職の好機かも?
他にやりたいことや目標ができた人が仕事に行きたくないのは自然です。
当然、そちらにモチベーションが移りますから。
ただし、転職を決める前に“次のやりたいこと”について、必ず冷静に考える必要があります。
なぜなら、気持ちが高ぶっているだけに、物事の良い面しか見えていない可能性があるからです。
その業界の動向や将来性、適性やキャリア形成の可否など、見極めてからでも遅くはないです。
安易に飛びついて後悔・・・介護のほうがまだマシだった。
という結果は避けましょう。
リサーチした上で、なお魅力を感じたのであれば、それは転職の好機と言えます。
転職の準備を整えたあと、退職の話を進めていきましょう。
原因⑦【体力的にきつい】は仕事量の調整で見直せる
身体介護がイヤで行きたくないという人は多いのではないでしょうか
理由は、もれなく腰痛の原因になるからです。仕事以外の生活にも支障が出ます。
上記の方法が可能な人はそれがいいと思いますが、経験者の私からするとあまり現実的ではないです。
この場合の対処法は、上司に相談して業務の量を調整する、がベストです。
それができたら苦労しないよ・・・
そう思われるでしょうが、もしも、まったく耳も貸さない組織であれば、それだけで辞めていい職場であるとジャッジする材料になります。
退職する心理的負担や体を壊すリスクを天秤にかけてみたら、私の場合は簡単に答えがでました。一度上司に相談してみてください。
介護職が楽しくなる方法を3つ紹介
この章では、筆者の私も実践していた、介護の仕事が楽しくなる方法を3つご紹介します。
- 他にやりたい仕事がない
- はじめは楽しかったけど最近マンネリしてきた
- 介護は楽しくないけど、できれば転職は避けたい
こんな悩みがある人はぜひ参考にしてください。
仕事とプライベートにメリハリをつける
メリハリは仕事の作業効率や集中力のアップになります。
ストレスが緩和され、頭もすっきりするからです。
例えば、
要は、オンオフを切り替えるということ。
趣味活動でプライベートが充実すれば脳も喜ぶし、リフレッシュ効果で仕事の効率も上がります。
DIYが趣味の人であれば、女性職員向けに踏み台を作ってあげたりしたら、人間関係の円滑化にもつながります。
まさに好循環です。
目標を設定して通過点だと思う
目標や目的があると、仕事に対する考え方を見直すことができます。
言い方を変えると、
自分が今、介護の仕事をしている理由づけができるということ。
例えば、
- 介護福祉士やケアマネジャーの上位資格を取得して、良い条件での転職を考えている
- 自分で理想とする介護サービス事業所を開設するつもりである
- 家族に介護問題が生じたときに、自宅での生活を支えたい
こんな感じで目的を設定しておくと、介護がツラくても原点に戻ることができるんです。
私の場合は、社会福祉士の資格を取得した後の仕事に経験を活かしたい!
という目的があったので、ツラい時期を乗り越えることができました。
高い目標である必要はないです。
- おいしいご飯を食べたい
- 人の役に立つ仕事がしたい
- 誰かに必要とされたい
取り入れやすい目標からスタートしてみましょう。
成功体験を積み重ねる
成功体験を得ることで、介護の仕事が楽しくなります。
なぜなら成功体験には、自分に価値を感じたり、自己肯定感を向上させる効果があるからです。
- 苦手な利用者さんに「ありがとう」と言ってもらえた
- 体を鍛えたら、腰痛が軽減してオムツ交換が楽になった
- 心理学を応用した声かけで利用者さんの誘導に成功した
このような成功体験は、あなたの脳内に自信として蓄積され、自分の意思で判断し行動する際の推進力となります。
その自信は、新しいチャレンジを後押しし、さらなる成功体験を生むため、介護の仕事が楽しくなります。
以上3つご紹介しました。おさらいします。
- 仕事とプライベートにメリハリをつける
- 目標を設定して通過点だと思う
- 成功体験を積み重ねる
あなたも介護の仕事が楽しくなって、笑顔を取り戻すことができますよ。
介護を辞めたいと思ったときにやってほしいこと
もし、介護職を辞めたいと思ったら一度立ち止まって考えましょう。
その理由は、感情に支配されて冷静さを失っている可能性があるからです。
例えばこんな感じ。
- 毎日何人もお風呂に入れないといけない ⇒ あー、もうイヤだ
- また苦手なあの人と一緒に夜勤だ、、 ⇒ あー、もうイヤだ
- こんなに夜勤頑張ってるのに給料これだけ?⇒ ・・・もうムリ・・・
この思考のさなかでは、正しい状況判断は期待できません。
そこで、辞めたくなったときにやるべきことを2つ示します。
やること①イヤなことを可視化する
まずは、なぜ辞めたいのかを全部リストアップして紙に書き出してみることです。
可視化することで、自分を俯瞰して見ることができ、冷静な見立てをすることができるんです。
やること②家族や友人に意見をもらう
家族や友人、第三者に客観的な意見をもらいましょう。
その理由は、自分では考えもしなかった気づきを得られることがあるから。
第三者は、あなたを客観的にみています。だって自分じゃないから。
つまり、利害や感情にとらわれず、まっとうな評価をしてくれます。
相談できる人がいないんだよね・・・
そういう方は、労働問題を取り扱う公的な窓口やハローワークでも同じ効果があります。
退職しかないときにとるべき行動【ポイントは3つ】
この章では、退職しか解決法が見つからない人にポイントを解説していきます。
要点は3つです。
- 退職理由の構築
- 退職を申し出るときのコツ
- 在職中に再就職先を決めておく
では見ていきましょう。
退職理由の構築で鉄壁の引きとめ防止
退職の理由は入念に練り上げましょう。
なぜなら、ほとんど場合は引きとめられるからです。
ポイントは、相手側に対応の余地がない理由を構築することです。
- 別にやりたい仕事が見つかった
- 身体的な問題で業務の遂行が困難となった
- スキルや資格を取得したので発揮できる職場に転職する
上記のような理由は有効ですが、できればポジティブな理由で双方にとって気持ちの良いものがベストです。
のちのトラブルを回避するためにも、でたらめな理由付けはするべきではありませんが、相手側の思考や性格からあらゆるシミュレーションをしておきましょう。
退職を申し出るときのコツ
下記の点に注意して実行してください。
まずは、直属の上司へ申し出るのがマナーです。
上司が相手にしてくれない、話が進まないなどの場合は直接代表者へ話をします。
次に、
退職の意志が堅いことを一貫して主張し、中途半端な態度をとらないことです。
意志の弱さを見せると、そこにつけ込まれて結果的に引きとめに負けてしまうからです。
お互いにとって無駄な時間を使わないためにも退職の意志は堅持してください。
退職を申し出るタイミングについてはいくつか押さえておくポイントがあります。
具体的には下記の通り。
退職を申し出るタイミングについては就業規則に定められています。
しかし、そこまで徹底しなくても、1~3ヶ月を目安に行動すればだいじょうぶです。
ちなみに、民法上は申し出から2週間経過すれば退職ができることになっています。
私は2ヶ月くらい前に申し出ます。
職場側も職員の募集をかけたり、配置転換を考えたりしなければならないので、礼儀として早めに伝える方が円満に退職できます。
介護事業所の繁忙期を考えて申し出るのも大切です。
お正月やクリスマス会、お花見イベントのような企画を前にして退職するのは得策ではありません。
上手くいくものも上手くいかなくなりますのでご注意を。
次のような場合は業務の引き継ぎが必要になるので、そのために要する期間も計算しておきましょう。
- 特定の利用者さんを担当していた
- 物品の在庫管理を担当していた
- 従業員のシフト管理をしていた
業務の引き継ぎも退職者の重要な仕事です。
残された職員さんたちが、混乱しなくて済むように丁寧な引き継ぎをおこないましょう。
在職中に再就職先を決めておく
次の仕事を決めてから辞めましょう。
理由は、空白期間を生む心配がなく、かつ退職の意志を堅持する材料にもなるからです。
再就職が決まっている以上は引き止めることはできませんからね
ただ、もし金銭的な余裕があるのであれば、いったん退職してからゆっくり次を探すのもおすすめです。
介護現場に対する嫌気から、突発的に転職先を決めてしまっているケースも考えられます。
次の職場もあっさり辞めることになっては本末転倒です。
転職回数の多さはあまり好まれる材料ではありません。
落ち着いて身の振り方を考えるのも大切です。
介護を辞めてもあなたには大切なものが残る
介護職という仕事には他にはない味わいがあります。
例えば、
- 人生の大先輩であるたくさんの利用者さんとかかわれる
- いろんな世代の職員がいて、それぞれの価値観や人生経験を聞くことができる
- 家族の在り方を考えさせられる
つまり、介護職には刺激があるということです。
それだけでも、介護という仕事には魅力があると私は感じます。
残念ながら退職を決めたあなたにも、確実に残るものがあります。
介護を経験したあなたには、
上記の3つの力はしっかり身につけています。
いずれも暮らしや仕事に大きくかかわる能力だと思いませんか?
だいじょうぶです。あなたは成長しています。
まとめ
この記事でわかったことをおさらいします。
この記事の内容は、私の介護士としての経験に由来する部分も多く含まれています。
しかし、今介護職として懸命に踏ん張っているあなたにも共感できる箇所があったはずです。
この記事があなたにとって、有用なものとなり、介護を楽しく捉えるきっかけになれば嬉しく思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今日はここまで。
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